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「キャリアの話、どう切り出す?」【1on1ポイント講座】
― 1on1で使える“時間軸”の質問術 ―
1on1ミーティングの中でも特に扱いが難しいテーマのひとつが「キャリア」について。
とても大切なテーマだとわかっていても、どこからどう聞けばいいのか…と迷ってしまう上司の方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、「過去・現在・未来」という“時間軸”を意識した質問を使ってみること。
この3つの視点をうまく取り入れることで、自然な流れでキャリアの話ができるようになります。
Step1:過去を振り返って「これまで」を整理する
まずは過去に目を向けるところから始めてみましょう。
たとえば、こんな質問があります:
- 今までのキャリアの中で、一番成長を感じたのはどんなとき?
- これまでに乗り越えた困難は?そこから何を学んだ?
- 他の役割やプロジェクトに挑戦したいと感じたことは?
こうした問いを通して、部下は自分の経験や強み、成功体験を再確認することができます。
「自分はこんな風に頑張ってきたんだな」と気づくことで、自己理解が深まり、自信やモチベーションの向上にもつながります。
Step2:現在に目を向けて「今」を見つめる
次に、今の仕事にフォーカスしてみましょう。
- 今の仕事で、一番満足している点は?
- 将来に向けて、どんなスキルや役割に挑戦してみたい?
- 自分の強みを活かせるとしたら、どんな仕事をしてみたい?
こうした質問は、部下のやりがいや不満、成長意欲を引き出すきっかけになります。
また、ロールモデルとなる人物を尋ねることで、部下自身の理想像を探るヒントにもなるでしょう。
Step3:未来を描いて「これから」を考える
最後は、未来に目を向けた質問です。
- 10年後、どんなキャリアを歩んでいたい?
- 興味のある役割やポジションは?
- 仕事を通じて、誰にどんな価値を届けたい?
さらには、こんなユニークな問いもおすすめです:
- もしキャリアを一度リセットできるとしたら、どんな道を選ぶ?その理由は?
未来のことを考えることで、部下の中にあるビジョンや目標が少しずつ言語化されていきます。
それが、現実的な行動計画や成長のきっかけにつながるのです。
「キャリアの会話」は一度きりじゃない
キャリアについての対話は、一度話せば終わり…というものではありません。
「過去・現在・未来」という時間軸を意識した質問を繰り返し投げかけることで、少しずつ部下の中にキャリアの“材料”が蓄積されていきます。
そうした材料の積み重ねが、部下自身の納得感のある、解像度の高いキャリア像をつくる土台になります。
ぜひ、1on1の中で自然に、やわらかくキャリアの話題を取り入れてみてくださいね。
